夫と話をすることになってしまった②

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「相手とはどんな話をしたの。」

ストレートに聞いた。

『昨日、俺が休みの時に連絡が来て。”もう会えない”って。何のことか聞いたら、”弁護士から内容証明が来た”って。』

頭の中は、罵詈雑言でいっぱいだった。が、ここで罵倒しても仕方がない。

「そう。じゃあ、きちんと正直に話して。いつから始まって、どれくらいの頻度だったのか。謝罪の意思はあるのか。今後どうするのか。」

『一年くらいじゃない?頻度は数回ぐらいだよ。食事に行っただけとかある。』

また嘘。

『っていうか、もう調べついてるんだよね。内容証明届いたってことは。弁護士頼んでるんなら、もう俺から話すことは何もない。』

「謝罪も、誠意も何もないってことね。子どもの事は考えていないの。」

『すみませんでした。これでいい? 子どもの事は考えているけれど、こんなことされて、レイに対しては気持ちがなくなったと思う。』

ーーーびっくりした。
   なんという思考なんだろう。こんな人だったのだろうか。私が愛した人は。

『気持ちはなくなったけれど、一緒にいることはまだできる。でも、俺の我慢が持つのはたぶん一年か二年くらい。それぐらいには離れたい。』

ーーー自分勝手な、それでいてなんという非道なことを述べるんだろうこの人は。

「あなたから、離婚はできないの。離婚を決めるのは私。あなたは有責配偶者。それを選んだのもあなた。」

ーーー不倫するなら、私ときっちり別れてから付き合えは良かったのに。と、そのくらい言えればまだマシだったのに…。

私は、縋ってしまった。

「私はこんなことされても、まだあなたが好きだと思っている。あなたの事が、とても大事。これから、再構築ではなく、新しく家族を続けていこう。ただ、私はきっとフラッシュバックするだろうし、許せてもいない。いろいろ矛盾するけど…。あなたが心からの謝罪をして、態度にも表してくれるなら、私も許せるように努力するよ。」

精一杯の言葉だった。夫が好きだったからこそ、しんどいことも乗り越えられてきた。夫を大事にしてきたからこそ、いろんな面倒事も引き受けてきた。夫の手を煩わせたくなかったから。

それは、夫も同じように想ってくれていると、思っていたから。

『俺はずっと我慢してきたから…。少し考える。』

今、考えるとこの時に主導権を夫に譲ってしまったのかもしれない。

教訓
こういった話し合いでは、縋らない。

冷静ではいられないのが、一般的ではあると思うが、過去の私にそう言ってあげたい。

今後、夫の屑っぷりが露呈していくことになる…。

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