実際に私が夫の不倫相手に訴訟を起こした手順及び経緯を記載します。
その時の気持ちや背景などは、私から見た景色に順次掲載していきます。
訴訟以外で不倫の慰謝料を請求する
「訴訟を提起」と難しいことが書かれていますが、すぐに不倫相手に「裁判をしますので、出廷してください!」
…というわけではなく、弁護士同士で話し合いがなされます。
しかし私の感覚としては、訴訟を提起することを見越して行動していました。
訴訟する、しないに関わらず、起こす行動の内容はほぼ同じです。
1.訴訟を提起する前に必要な準備
準備をしっかりと行うことがとても大切でした。準備不足のまま訴訟を提起すると、足元をすくわれる可能性が出てきます。
訴訟を提起する前に必要な準備について説明します。
1.不貞行為の事実を証明する証拠を集める
不貞行為が行われたことを立証するための証拠が必要となります。
- 探偵に頼んだ報告書
- 不倫相手とのLINEのやり取り
- 不倫相手とのInstagramのDMのやり取り
- 不倫相手の写真・動画
- 不倫相手との通話履歴(頻度・時刻・通話時間)
- 食事の際の領収書
- グルメサイトの予約状況
- クレジットカードの明細
- スマホのグーグルマップ検索履歴
- 夫の位置情報(iPhoneの「利用頻度の高い場所」を写真に撮っていました。)
一概に証拠になりえなさそうなものでも、証拠の蓄積として、ある方が良かったです。
2.相手の情報を集める
不倫相手に対して訴訟を提起する場合は、不倫相手の情報を集める必要があります。また、訴訟を提起するためには、不倫相手に訴状を送付する必要があります。そのためには、不倫相手の氏名と自宅もしくは勤務先の住所が必要です。
探偵に頼むと、不倫相手の住所も特定してもらえました。報告書に記載されています。
3.弁護士を決める
訴訟以外でしたら、弁護士を頼まずに個人の話し合いで示談にできる可能性はありますが、私の場合は会うことが不可能であったため、弁護士に頼みました。不倫相手に「私が本気だ」と示す意味でも、弁護士に頼んでよかったと思います。
2.内容証明郵便で慰謝料を請求する
不倫相手に慰謝料を請求する際、内容証明郵便を用いました。内容証明郵便とは、いつ(年月日)、誰から誰宛てに、どのような内容の文書が差し出されたかが、公的に証明される郵便のことです。しかし、内容証明郵便は、文書の存在を証明するもので、文書の内容が真実であるかどうかを証明するものではありません。内容証明郵便を送付することにより、法的手段に訴えることを相手に察知させるという効果を期待しました。
内容証明郵便の内容は弁護士と相談して決めます。
3.示談による解決を図る
弁護士と相談し、内容証明郵便を投函する日を決めます。その期日通りに弁護士が対応してくれました。
「○○日に投函します。不倫相手の自宅には○○日に届く予定です。」
と連絡がきます。
内容証明郵便を送付した後は、不倫相手からの反応を待つことになりました。
1.不倫相手弁護士(相手方代理人)から受任通知が届く
受任通知とは、代理人(本人のために意思表示をする者)となった旨を告げる文書です。
私の場合、不倫相手は内容証明郵便を受け取ってすぐ弁護士に依頼したようで、内容証明を受け取った3日後に代理人から受任通知が届きました。
ただ、受任通知が届いただけで、内容証明の内容の回答は後日行うとのことでした。
弁護士が付くと、早くて2週間程度で回答が返ってくるのですが、もし2週間経過しても返答がない場合、弁護士から催促してもらいます。
2.相手方代理人より回答が届く
きっかり2週間後に相手方代理人より回答が届きました。私の弁護人の事務所にFAXで送られてきました。郵送(内容証明郵便)ではないんだというのが、正直な感想です。
私が相手に送った内容は青字、相手からの回答は赤字で表記します。
不貞について認めること。
→不貞があった事実は争わない。
求償権を放棄すること。
→放棄する。
接触禁止を承諾すること。
→承諾する。
解決金300万円払うこと。
→100万円を支払う。
このように見ると、不倫相手は私の要求をほぼすべてのんでいるように見えますが、調査会社からの報告書という証拠がしっかりあることから認めざるを得なかったという形です。
しかし、不倫の期間や不貞回数、子どもがいるなどの状況を鑑みると、解決金100万円というのは、最低ラインだそうです。この時点で、あまり反省は感じられませんでした。
3.こちらからの回答を送る
不倫相手からの回答があり、こちらから「ご連絡」と称する書面で回答を送りました。
以前に私から送った書面に追加してという文面だったことから、同じ内容が書かれています。
不倫相手からの反省が感じられないので、私からの提案するこれらの項目を承諾するのであれば、相手の反省を感じられるなという内容になっています。文章はとてもマイルドな書きぶりで、命令調ではありませんでした。
この回答内容も、私の弁護士とメールのやり取りを中心に、頻繁に連絡を取って決めました。
不貞について認めること。
不貞に対しての改めての謝罪。
求償権を放棄すること。
接触禁止を承諾すること。
解決金250万円払うこと。(50万円下げました。)
仕事をやめること(夫と同じ職場だったため)
4.相手方代理人より回答が届く
相手方代理人に「ご連絡」の書面を送ってから、また2週間後に「ご提案書」と称する書面で回答が届きました。
不貞について認めること。
→不貞があった事実は争わない。
不貞に対しての改めての謝罪。
→謝罪する。(ご提案書に「謝罪します。」とかかれているだけです。)
求償権を放棄すること。
→放棄する。
接触禁止を承諾すること。
→承諾する。
解決金250万円払うこと。
→150万円払う。
仕事をやめること(夫と同じ職場だったため)
→仕事はやめない。
随時更新していきます。
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