まだまだ寒い日が続いていた。子ども達は最高学年を送るために、毎日練習しているようだ。そんな話を毎日聞くたびに、微笑ましくなる。
下の子は保育園を卒園する。
子ども達の学校関係の準備や、自分の仕事の締めくくり。毎日を過ごすのに精いっぱいだったが、証拠は集めておいた。
ーーー調査日を決めましょう。
探偵のカウンセラーさんと話すのも、何回目になるだろう。ゆうに十回は超えていた。
「はい。この日にお願いします。」
集めてきた証拠と、私の分析と、カウンセラーさんの経験からくる考えを合わせると、確実にホテルに行く日を割り出すことができた。落ち度はない。確率的には90%だ。
でも不安だった。
外したらどうしよう。
まっすぐ帰ってきたら。
証拠がとれなかったら。
また、しんどい日が続くのだろうか。
もうすでに、早く楽になりたい気持ちにもなっていた。
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