馬鹿馬鹿しい①

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今日は休日だった。でも夫は出勤と言っていた。今日の私は女性の日で、とてもお腹が痛く、何もできなかった。夫に体調が悪い旨を伝え、早く帰ってきてほしいと伝えてもいた。

夫は22時頃帰ってきた。「少し、早く抜けてきた。」と言って。

私が食べられそうなものを伝えていたので、それも買ってきてくれていた。

素直に嬉しかった。…が、今までの結婚生活の中でも女性の日に労わってもらったことは、皆無だったことを思い出していた。

どれだけ痛いと伝えても、しんどい様子であっても、「俺にできることは何もない。心配しても、何も変わらないでしょ?」というスタンスだった。

ーーーこれではいけない。

少し体調がよくなったので、思い切って伝えてみた。

  • 心配をかけたくなかったから、今までそんなに表には出さないようにしてきたが、本当は薬を飲まないと動けないくらいに痛くなるので、声をかけたり、さすったり温めたりしてほしい。そして優しくしてほしい。精神的に楽になるから。
  • 食べられそうなものを伝えるので、買ってきてほしい。
  • 生理の時はできるだけ早く帰ってきてほしい。
  • 生理の時は、子どもの食事を並べてほしい。そのあと、子どものお風呂や明日の準備等の世話をしてほしい。

夫は話を聞いてくれた。あんまり、労われてなくてごめんな。と抱きしめてもくれた。

ーーーなんだ。ちゃんと伝えたら、聞いてくれるんだ。

安心したのもつかの間、私は気付いてしまった。

私を抱きしめているとき、私の背中でスマホを触っていることを。

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